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< ヒメヒマワリ Heliopsis >

ヒメヒマワリのレイをお伝えする2回目は、レイを作る時の工夫をご紹介します。
このヒメヒマワリで糸に通すレイを作るといつも思うことですが、、、
出来上がったレイは、遠くから見るとイリマのレイのようにも見えるんです。 日本ではイリマは一般的には手に入らないお花です。 もしかしたら日本の南の方では海岸などに生えているかもしれませんが、私はまだ見たことがありません。
イリマはオアフ島の花とされていて、ハワイの曲の中でも歌われていたりしますよね。 ですので、ヒメヒマワリが手に入る夏の間は、イリマのお花の代わりに何か、と言う時にはヒメヒマワリのレイをおすすめしています。
ヒメヒマワリは1本にたくさんのお花がついています、中には少し小さいお花もあります。 大きく咲いたものはしっかりとした八重咲きですが、小さいものは一重咲きのものも。 どちらもとてもかわいく咲いているので、どんな花も無駄なく、かわいくレイにしてあげたい!と思う私はいろいろ工夫をします。 クイポロレイ(針と糸を使って作るレイ)の私の工夫の仕方を少しご紹介しますね。
‘工夫その1’は、スプレーギクのレイの時にもお話ししましたが、グラデーションの、首の後ろにくるところには小さいお花、そして中くらいのサイズ、胸の真ん中で大きなお花が来るようにサイズと数を工夫してグラデーションのレイを作ります。 左右対称になるように、数を数えながら作るのは少し大変ですが、きれいなグラデーションが出来るととてもきれいです。
‘工夫その2’は、小さいお花は集めておいて、小さなレイポオ(頭につけるレイ)にし、大きなお花でレイアーイー(首にかけるレイ)を作ります。 前髪をふわっと上げて、その周りに小さいお花で作った短めのヒメヒマワリのレイポオをつけると、とても素敵です。 レイアーイーは短いものでも長いものでもどれも素敵です。 お花は自然に生きているものなので、まったく同じものは一つもありませんが、少しだけサイズが違っても上手に混ぜてレイにすれば、同じくらいの幅のきれいな仕上がりになります。
‘工夫その3’は、大きな花で作ったレイと小さなお花で作ったレイ、2本作ってねじり合わせます。 お花のサイズが違うことで表情豊かなレイになります。 こちらもレイ自体の長さは短めでも、長めでも、どちらでも素敵ですし、チョーカーサイズもとてもきれいですよ。
もちろん、針と糸を使ったレイ以外、他の技法のレイにもヒメヒマワリはきれいです。
私はどんなお花も自然からの恵み、と思って大切にあつかっています。 工夫次第でお花を無駄にすることなく、きれいなレイに仕上げられたら素敵なことだと思っています。 自然からの恵みに感謝して、そんな気持ちでレイが作れたらしあわせ、私のレイ作りの一番大切にしていることです。 みなさんもぜひ、楽しく、そしてしあわせな気持ちでレイを作ってくださいね。
ヒメヒマワリ
キク科 ヘリオプシス属(キクイモモドキ属)
英名:Heliopsis
原産地:北米
<レイ制作についてのお問い合わせ>
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