ハーラウ・オ・ケクヒ/イーディス・カナカッオレ財団が継承するペレとヒッイアカの物語は、舞台用に再編され『ホロ・マイ・ペレ』として演じられてきました。舞台で演じられたチャントをまとめて、2001年に書籍としてハワイで出版されましたが、その完全日本語翻訳版を2016 年9月17日に弊社より出版しました。

『ホロ・マイ・ペレ』 プアラニ・カナカッオレ・カナヘレ(Pualani Kanaka’ole Kanahele)著 吉田玲子翻訳 2700円(税込) イカロス出版
その出版を記念し、本日、2016年12月8日にスペシャルセミナーが開催されました。
セミナー講師を務めたのは、著者のプアラニ・カナッカオレ・カナヘレの娘であるケクヒ・オハイリラニ。舞台『ホロ・マイ・ペレ』のクリエイティブ・チームの一員として、舞台の制作に関わったグループの一人です。

セミナーでは、表紙カバーに採用されたッオヒアレフアが象徴するもの――一般的によく知られたペレやハワイ島を象徴するという表層的な意味だけでなく、太陽が東から昇り西に沈むその動きをも象徴するという、哲学的な話にまで話は及びました。

自分がいる地域、その地域をとりまく世界という3つの円を意識しながら『ホロ・マイ・ペレ』に収録されたチャントを読んでほしい、と語るケクヒ。
『ホロ・マイ・ペレ』に収録されているチャントをすべて解説するには、何時間、何日、もしかしたら何年あっても足りないかもしれない、でもいずれ徐々に皆さんにお話していきたい。
まずは、3つの円を意識してほしい。3つの円とは、自分が立つ場所を表わす小さな円(中心)、その円がある周りの地域(中の円)、そしてその地域をとりまく大きな世界という円――という3つのサークルを念頭におきながら、収録されたチャントをまずは読んでみてほしい。そして感じたことをいずれ教えてほしい、というお話で、今日は締めくくられました。
今後も随時開催を計画していきますので、素敵なフラ・スタイル本誌またはWEB、Facebookをチェックしていてくださいね。