ハワイの本場で出会ってフラに一目ぼれ……とは、フラを習い始めた動機のナンバーワン。
また、テレビやイベント会場などで見て、という人も多数。
日本では本場ハワイ以上に、フラを目にするチャンスがとても多いようです。
それでは、「フラを始めたいけど、どこに行けば習えるの?」「どれくらいお金がかかるの?」「何を準備すればいいの?」
そんな疑問にまとめておこたえいします。
QUESTION
Q.そもそもフラってどんな踊り?
Q.フラはどこで教えてもらえるの?
Q.フラ教室は、何を基準に選べばいいの?
Q.レッスンにかかるお金ってどのくらい?
Q.レッスンを受けるにはまず、何を準備すればいい?
Q.そもそもフラってどんな踊り?
A.「フラ」とはハワイ語で「踊る」という意味。だから正式名称はフラダンスではなく「フラ」。「フラ」と呼ばれる踊りは、文字を持たなかった古代ハワイ人が文化の継承を目的としたコミュニケーション・ツールでした。
ハワイでは、古典フラと呼ばれる「フラ・カヒコ」と、ムームードレスを着てゆったりとした曲に合わせて踊る現代フラ「フラ・アウアナ」の2種類があります。フラ・アウアナは、日本で一般的にフラといわれてイメージする踊りそのものです。日本ではフラ・アウアナだけを教える教室が多数を占めますが、最近では、本場ハワイで修業を積んできた先生を中心に伝統的なフラ・カヒコを教える教室も増えています。
また、ハワイではフラの先生のことを「クムフラ」と呼びますが、ハワイのクムフラが主宰する教室の日本校も増えており、そうした日本校では、ハワイの教室とほぼ同様の内容を来日したクムフラ自らが教えています。
「フラ・カヒコ」と「フラ・アウアナ」の違いについてもうちょっと
フラ・アウアナはメロディーのある音楽に合わせて踊るのに対し、フラ・カヒコは人間の声とイプなどのハワイ伝統の打楽器のリズムだけで踊ります。フラ・カヒコは、ハワイが西洋化されるずっと以前の太古から踊り継がれてきた舞踊なので、衣装も古代ハワイで身に着けていた自然素材から作られます。
一方、フラ・アウアナは20世紀に入ってから盛んになったフラで、ほとんどがハワイ語の歌詞がつけられた曲で踊りますが、「ブルーハワイ」のような英語で歌われる曲で踊られる「ハパ・ハオレ・フラ」と呼ばれるジャンルもあります。いずれも、曲の内容を表すムームーを着て踊ります。
フラって若い人も男性も踊るの?
日本ではまだまだ「フラ=年配女性の踊り」というイメージが強いようですが、ハワイでは、子どもからお年寄りまで幅広い年代に親しまれています。もちろん、フラは女性だけの踊りではありません。もともと男性「カネ」にしか許されていなかった踊りということもあり、日本人男性が踊り始めるケースも最近ではずいぶん増えてきています。
フラ関係の基本用語
フラの教室のことはハワイ語でハラウ。先生のことクム。フラの先生なのでクムフラ。ハラウの一員になると家族のような強い結びつきになるので、オハナやハウマナと呼び、インストラクターはアラカイといいます。また、年配者をクプナ、子どもをケイキと呼びます。
教室では、こんな言葉もよく使われます。

※ハワイ語の表記では、’(オキナ)でつまる音や文字の上に‐(カハコー)をつけることで独特の発音を表記しています。
Q.フラはどこで教えてもらえるの?
A.日本でフラを教えている教室は、大きくわけて3つのパターンがあります。それぞれの特徴を説明しましょう。
1 フラ専門の教室・スタジオ
ハワイ語では、フラの教室のことを「ハラウ(halau)」と呼びます。ハラウとは、ただ踊りを教えるだけの教室というよりも、そのハラウを主宰するハワイのクム(ハワイ語で「先生」の意味)の精神や教室での流儀を教えています。教室名はハワイ語だったり、「×××フラスタジオ」などとなっていることもあります。
2 カルチャースクールで学ぶ
前述のフラ専門教室やスタジオから派遣されてきたインストラクターが教えてくれます。しかし、フラ専門教室と違って健康のためだったり、あくまでもフラを踊って楽しむのが目的。ハワイの雰囲気を楽しみながら踊れる場所として大変に人気があります。
3 スポーツクラブで体験する
こちらもフラ専門教室から派遣されたインストラクターが指導にあたります。スポーツクラブなので「楽しく健康的に」が目的のレッスン。さまざまな年代の人が参加しています。
Q.フラ教室は、何を基準に選べばいいの?
A.教室は全国各地にありますので教室選びのチェックポイントを上げてみましょう。
1) 教室の場所、通いやすい場所かどうか。
2) レッスン時間とクラス・スケジュール
レッスンの時間はだいたい1時間から1時間半。クラスは1週間単位で初心者、初級、中級、上級、インストラクタークラス、中高年クラスなどに分かれています。
3) レッスン料
一般的には月謝制とチケット制のいずれかで、どちらかを選択できる教室もあります。レッスン料のほか、入会金や諸々の設備費として実費が必要な場合も。
4) 相性
雰囲気や生徒の輪にとけこめそうか、先生の教え方や相性はどうか…など、実際に教室を見学してみることも大切。体験レッスンに参加して確かめましょう。
Q.レッスンにかかるお金ってどのくらい?
A.月謝制のところは週1回のレッスンで月額9000円~1万5000円くらいまで。週に2回、3回とレッスンの回数が増えるごとに割引率が高くなるのがふつうです。カルチャースクールやスポーツクラブはチケット制のところもあります。事前によく確認しましょう。
Q.レッスンを受けるにはまず、何を準備すればいい?
A.フラの基本レッスン着はいたってシンプル。Tシャツやタンクトップにパウ・スカートと呼ばれるコットン製のギャザースカートです。足は裸足で踊ります。これら以外は、最初に用意するものはありませんので、とても気軽に始められますね。